チョウカクハネオレバエの一種

双翅目 ハネオレバエ科 体長約5mm 

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小さいながら、明るくて鮮やかな体色。触角も独特の形状です。

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身繕いのお陰で腹部がよく見えた。

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伸縮式の産卵管は尖っていて長いんですね。

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この個体は翅が暗色で体色もやや濃い。

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額が突出していて、おちょぼ口が可愛く見える

里山の植物上などで見掛ける種不明なハエです。
複眼が突出した縦長の顔や明るい色合い・独特の形状をした触角など、非常に個性的なハエの一種ですが、どの科に属するかさえ見当が付きません(^^;

見掛ける際には同時に周辺で数個体を見ることが多いことから、短期間にまとまって羽化し、特定の植物や環境に依存して生活しているのではないかとも思いますが、幼虫などの生活史も含めて不明です
身繕いしていた個体が長い産卵管を伸ばしているところを見ると、植物の組織に産卵するのではないかと思います。

----------------------------- 2023.11 追記 ------------------------------

いつもイカス写真を掲載されているサイト「ムシをデザインしたのはダレ」の2012年5月8日の記事で、同じか近縁と思われるものの写真がありました。
ハネオレバエ科 Psilidae チョウカクハネオレバエ属の一種 Loxocera sp.とありますが、近縁種がいくつかあって、胸部の毛を見ないと同定は難しいようです。
「チョウカク」とは「長角」のことで、三つの節から構成される触角の第3節が伸長していることからの命名だと思われます。