ニッポンハナダカバチ(ハナダカバチ) 

膜翅目(ハチ目) ドロバチモドキ科  体長23mm前後

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砂地を掘るために前肢が扁平で幅広くなっています

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砂をどんどん後ろに跳ね上げているところ

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鼻が高いのが解る写真(^^;

「ニッポンハナダカバチ」は、口元の上唇(じょうしん)の部分が長く突き出しているところから「鼻高バチ」と名付けられています。

ジガバチの仲間ですが、体色も体形も何となく全く違う仲間のように見えてしまいます。
→「ドロバチモドキ科」というのが正解のようで、訂正しました。
縞模様も全体的に青味がかったクリーム色のようで、巣穴周辺の地面すれすれを飛びまわっている行動も一種独特で目立ちます。

メスは砂地を掘って巣穴を作り、ハエやアブなどを狩って産卵します。
しかし、産卵後は世話をしない他の狩りバチの仲間と違い、このハチは幼虫が孵ってからも餌を運び続けます。
普段は巣穴の入り口を塞いでおき、獲物を捕らえて戻ってくると入り口を掘り返して巣穴に入り、餌を置いた後に再び入り口を閉じて狩りに出かけます。

平らで水はけの良い砂地でないと営巣できないため恒常的な生息地は限られ、個体数は少ないようですが、たまたま条件の良い場所に出会うと大量の巣穴がまとまって見られます。
とはいえ、そのような環境は植生も次第に草地になってしまうなどの遷移によって長続きしないと思われるため、生息に適した環境を見つけるのはかなり困難なのだと思われます。


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獲物を持ち帰って巣穴を掘っているところですが、獲物は同種のハチ(オス?)のようです。