クマバチ 

膜翅目(ハチ目) ミツバチ科  体長22mm前後

クマバチ

クマバチ
花の付け根に口吻を差し込んで、直接蜜を吸っています

クマバチ

クマバチ
開けた場所でホバリングしてメスを待つオス


非常に大型で野山でも目立ちますが、いたって温厚なハチです。
種としても「大型のハナバチ」の仲間で、メスは単独で枯れ木などに穴をうがって営巣します。
胸部が黄色い毛に覆われている以外は全身真っ黒で、丸っこい体形も含めていかにも「クマ」を連想させます。

一般的に「クマンバチ」とも呼ばれ、大型であることからスズメバチ類と混同して、「危険なハチ」「怖いハチ」として見ている人も多くいるようです。

春になると山野の開けた場所に多くのオスがホバリングしている姿が見られ、近くを通る者に対して威嚇するかのように近寄る仕草が見られ、これも無意味にこのハチを怖いと思わせる要因のひとつのようです。
実際には、同種のオスに対しては排他的ですが、一般には特に攻撃性は低く、特にオスは針も持っていないので刺すことはありません。

藤の花の咲く頃には多くのクマバチたちが活発に活動するのが見られます。
彼らの吸蜜行動は大胆で、多くの吸蜜性昆虫が花の中にもぐりこんだり、長い口先を使って蜜を頂戴しながら結果的に受粉を助けているのとは違って、クマバチは細長い花の場合、花の側面から口吻差し込むか大顎で切り裂いて直接蜜を舐め取ってしまう行動をとることが多くあります。(いわゆる盗蜜行動)
ちょっとずるい気もしますが、結果的に大きな体に見合った大量の蜜を効果的に集めることに成功しているとも言えます。
(受粉の助けをしてもらえない植物側にとっては迷惑な話しですが…)

従来の分類に従ってハナバチ科としていますが、コシブトハナバチ科としている文献や記述も多くあります。