フタモンベッコウ
膜翅目(ハチ目) ベッコウバチ科 体長27mm前後
大きなオニグモを運ぶフタモンベッコウ
いわゆる「ベッコウバチ」と呼ばれる仲間は狩りバチの一種で、主にクモを捕らえて麻酔で麻痺させ、巣穴に運んで卵を産みつけて幼虫の餌とします。
「フタモンベッコウ」は初夏から夏にかけて見られる大型のベッコウバチの仲間です。代表種の「ベッコウバチ」は名前の通り鮮やかなベッコウ色をしていますが、それ以外はこのような地味な種がほとんどです。腹部背面にくびれた黄色い紋があるのと、額に黄色い紋が一対あるのが特徴です。畑や林の周辺で見られ、主にオニグモを専門に狩るとのことです。
オニグモは昼間の間は葉裏や隙間に潜んで夕方以降に活動するため、フタモンベッコウは物陰や隙間などを覗いて回ってクモを見つけているようです。