チクシトゲアリ 

膜翅目(ハチ目) アリ科  体長6mm前後

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トゲアリの仲間は胸部にトゲを持っています。
代表種の「トゲアリ」に比べて、「チクシトゲアリ」のトゲはかなり控えめです。
(働アリは後胸と腹柄節にそれぞれ一対のトゲしかありません)
分布は愛知県は空白となっていますが、豊橋市と豊川市で確認しました。
静岡県と三重県、和歌山県には分布しているため、単に正式に報告されていないだけと思われます。
主として関東以西の太平洋岸に分布していて、南方系の種のようです。
単独で木の上や草の上を歩いているところを見つけました。

シンプルながら、丸みがあって艶のある体やプロポーションがなかなか格好良いアリという印象です。
危険を感じると、やはり「トゲアリ」のように体を持ち上げて腹部末端を前に出したり、頭を伏せて背中を持ち上げる威嚇的なポーズをしますが、これは蟻酸攻撃の態勢なのか、背面のトゲを見せているでしょうか?

女王は本家の「トゲアリ」と違って、他種のアリへの社会的寄生(新女王によるコロニーの乗っ取り)は行わず、新女王が単独でコロニーを立ち上げたり、複数の女王が同居的に多女王コロニーを形成することもあるようです。
樹上性のため営巣も含めてほとんど地上に降りることは無いようで、実際に地面で見たことがありません。