ヤエヤマイチモンジ

鱗翅目 タテハチョウ科 イチモンジチョウ亜科

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2022年に見た個体ですが、オスは独特の斑紋で見分け易い。

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翅裏の模様はやや不明瞭な印象。

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メスの模様は「リュウキュウミスジ」とそっくりです。

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本種の場合、中央の白帯は腹部までつながっているのが見分け易いポイント。

名前の通り、国内では八重山諸島の西表島・石垣島に生息するタテハチョウ科イチモンジチョウ亜科のチョウで、オスの翅表には黒褐色の地色に白い横一文字の斑紋があります。
(斑紋は青紫がかった白で、何となく蛍光色を思わせる独特の色合い)
ですが…メスは一見した印象は「リュウキュウミスジ」にとてもよく似ており、屋外での見分けは意外に難しく、実際に現地で本種のメスを見てもありふれた「リュウキュウミスジ」だと思って軽くあしらってしまっていた可能性も否定できません(^^;
ishidaが初めて出会った際にも、よく見掛ける「リュウキュウミスジ」だと思ったのですが「何となくちょっと大きい気がするし、雰囲気が違って見えるなあ」と感じて念のため(?)撮影しておき、帰宅後に調べてやっと本種だと判明しました(^^;
本種のほうがやや大きく、前翅の先端が尖っているという違いがありますがメスの場合はあまり顕著ではなく、いちばん判り易いのは本種のメスは翅中央の白帯が腹部までつながっているところでしょう。

現地での生息数はあまり多くないようで、2022年5月末〜6月初の八重山遠征で初めて出会いましたが、2019年やその後の2024年・2025年の遠征でも全く出会えていません。

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「リュウキュウミスジ」は中央の白帯が腹部を通過していない。