スジグロカバマダラ

鱗翅目 タテハチョウ科

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後翅の中央付近にあるのがオスの「性標」です。

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ちょっと擦れが激しいですが、表側からも「性標」が見えます。

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食草ではないが、たまたまススキの葉にいた若齢の幼虫。

近年では、マダラチョウ科をマダラチョウ亜科とし、タテハチョウ科に含める考え方が主流になってきているとのことで、分類を改めました。

名前の通り、沖縄本島にも生息する「カバマダラ」によく似ていますが、翅脈に沿った黒い筋が特徴的です。
後翅の中央付近に目玉模様のような「性標」があるのがオスの特徴です。(実際にはオスが求愛する際に「雌雄を見分けて、間違って同性に求愛しないようにする」のが目的なのか、「ライバルのオスを見分けて排斥する」のが目的なのかはよくわかりませんが…)

本種は主に先島諸島以南に分布し、沖縄本島などでは迷蝶として記録されるだけで定着はしていないとのことで、ishidaも沖縄本島では見たことがありませんでした。
石垣島での生息数はとても多いようで(時期的にたまたまカバマダラの少ない時期だったのか、地域的に本種のほうが優勢なのかはよく分かりませんが)2019年10月の石垣島遠征では、最も多く見かけたマダラチョウの仲間でした。

初めは「石垣島はカバマダラが多いんだな。だけど、地域性か黒っぽく見える」なんて思ってよく見ると、実は全て本種でした。(逆に、石垣島でカバマダラを見た記憶がないです…)