スジベニコケガガ

鱗翅目 ヒトリガ科 コケガ亜科

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オスと思われる個体。赤紋・黒紋ともによく発達している。

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ややコントラストが弱目な個体。

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黒紋がやや未発達な個体。

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メスと思われる個体。メスはサイズは大きめだがコントラストは弱めの傾向のようです。

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赤紋・黒紋の発達が控えめなメス個体。

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産卵したところだと思いましたが、実際に本種の卵なのかどうかは不明です。

北海道から九州にかけて生息し、独特の派手な毒々しい色合いをしていますが、とまった状態で頭部から翅端までが16〜19mmほどの小型のガです。
コケガ亜科の幼虫は多くが地衣類を食草としているというのが命名の由来のようです。

ishidaの自宅などでも見られ、平地から低山地にかけて広く生息しているようです。
近縁種の「ゴマダラベニコケガ」とは斑紋のパターンもよく似ていますが、前翅中央の黒点列が翅の前縁近くで曲がっているのが本種、全体に黄色みが強くて黒点列が直線状なのが「ゴマダラベニコケガ」とのことです。
また、本種の場合は後列(先端寄り)の黒点列がより発達しているのも相違点と思います。
ただ、個体差も大きいうえに本種のメスは全体に黄色みが強くて黒点列も細めとなるため、屋外で見分けるのはなかなか難しい気がします。

知人が自宅で見付けた際に同定を依頼されましたが、当人曰く「アフリカの工芸品のようなデザインセンスを感じる」とのことでした(^^)