オオアヤトガリバ
鱗翅目 カギバガ科 トガリバガ亜科
背面のグレー部分の立体感が際立ち、何だかヤギの顔のようにも見える?
胸部は実際に立体的だが、翅のグレー部分は塗分けによる偽の立体感ですね(^^;
カギバガ科といえばエダシャクやヤガの一部のように翅を水平に開き、翅の先端が後ろに向かって曲がっているという姿のものが連想されますが、トガリバ亜科のものは翅を屋根型に畳み、翅の前縁が逆V字型になるシャチホコガの仲間のような姿をしているものも多くいます。 写真のものはずっと「アヤトガリバ」だと思っていたのですが、記事として書くために改めて調べたところ、どちらも近縁種の「オオアヤトガリバ」だということが判りました。 胸部は飾り毛も含めて厚みがあり、前翅の付け根後半が無地のグレーとなっていることから極端に立体的に見え、枯れ葉などに紛れる保護色となっていると思われます。 「アヤトガリバ」はグレー部分との境界にある白帯が太く、その外側前縁寄りにあるグリグリ模様の縁取りが白くはっきりしているという違いがあります。 |