オキナワルリチラシ

鱗翅目 マダラガ科

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瑠璃色の注し色が綺麗です。

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お腹はオレンジ色なんですね。

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こちらは櫛歯状の触角が目立つオス。緑とオレンジがかった地色の個体

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こちらは緑色の強い地色のオス。少し見える後翅は白と瑠璃色がきれいで、飛ぶと目立つ。

写真は、2017年春の沖縄遠征の際に撮影したものです。
名前には「オキナワ」とありますが、日本では南西諸島から本州中部辺りまでの温暖な地域に分布するそうです。
ただ、特に島嶼部では細かく亜種として分類されているようで、写真のものは「沖縄本島亜種」ということになると思います。

マダラガの仲間で、大きさや形態は近縁の「ホタルガ」によく似ていますが、こちらは昼間に訪花する昼行性のガです。
初めて見たときに一瞬近縁の「サツマニシキ」かなと思って興奮しましたが、こちらもそれに並ぶ美麗なガとして有名ですよね。

触角はホタルガと同様に櫛歯状になっていて、特にオスは櫛歯が非常に長くて「羽ペン」のようです。
花で吸蜜するメスを最初に見たとき、触角の先端が痛んで曲がっているのかなと思ったのですが、その後に見掛けたオスもすべて先端が急角度で一回転するようにカールしていたので、これが本種の正規の触角の形のようです。

翅の色は地域ごとの亜種間だけでなく、同種内でも個体差が大きいようで、沖縄で見たものもそれぞれ違った色合いでした。