クロマダラソテツシジミ

鱗翅目 シジミチョウ科

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翅の周囲に毛羽が立っている様に見えるのがオス?。

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意外に翅を開いてくれませんでした。

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翅の周囲に毛羽立ちのないのがメス?尾状突起が無いのではなく、取れてしまっただけと思われます。

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メス(左)に交尾を迫るオス(右)。メスはくるくる回って逃げ回り、結局受け入れず(^^;

元々は日本の在来種ではなく、南アジアから東南アジアにかけて分布する蝶で、迷蝶としてしか記録されていなかったようです。
1992年に沖縄本島で発見されて以降は分布を広げているとのことで、ネットなどの記事を見ると2000年代に入って沖縄などでは大発生する年があったとのことで、当時は採集目当てのマニアが大挙して押し寄せたこともあるとか。(何とも浅ましい話ですが…)
最近では西日本などでもわりと頻繁に発生が見られるようです。

名前の通り幼虫がソテツを食草とするので、そこそこ温暖でソテツのある場所であれば繁殖可能なようです。(というか、非常に旺盛な繁殖力を持っているようです。)

2016年の沖縄旅行で、沖縄北部では非常に多く目にしました。
ソテツの生えている場所やタチアワユキセンダングサなどで吸蜜しているシジミチョウを見ると、ほとんどが本種でした。
今帰仁村、国頭村では海岸沿いから山の中まで多くの場所で本種が見られましたが、その割りにはソテツの大群落がある沖縄本島最北端の辺戸岬周辺では見掛けなかった…?