イワサキタテハモドキ

鱗翅目 タテハチョウ科

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吸蜜する鮮やかな翅色の新鮮個体。

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やや薄く見える翅色なのがメス?

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翅裏を見せているメスに対して求愛行動をしているっぽい?

本来は台湾以南に分布し、先島諸島で迷蝶として時々確認されていたものが、2000年代に入ってからは世代交代するようになり、発生と消滅を繰り返しつつも現在ではほぼ定着しつつあるようです。

ネットの記事で検索しても、10年ほど前に本種が石垣島で繁殖した際には捕獲するために多くの「蝶マニア」が殺到したようです。
写真が目的のishidaとしては(失礼な表現ですが)何とも浅ましい感じも受けつつ、珍しい種を珍重する気持ちも分からないでもない複雑な感情です。
バンナ公園にある「世界の昆虫館」で館長さんにお話を伺った時も「当時は珍品で、みんな血眼になって捕っていましたよ」とのことですが「もう今では普通になっちゃいました」という、やや残念な感じでお話しされてました(^^;
珍品かどうかは別として、さわやかな橙色に近い明褐色の色合いは暗い森の中でも非常に目立ち見栄えがしますね。

自分は(あまり蝶に熱心ではないこともあって)本種の存在を知らなかったので、「なんか見たことのない亜熱帯っぽい鮮やかな色のタテハチョウがいるな♪」と思って撮影していました。
くだんの昆虫館で八重山のチョウの標本をみていて「ああ、さっきのは迷蝶の「カバタテハ」なんだな」みたいに思っていたくらいで、館長さんの説明を聞いて初めて本種の名前を知ったくらいでした。

石垣島での食草が主に園芸植物であることから、自然豊かな場所よりもバンナ公園などの人手が入った場所でしか見られないようです。
初めは林床の暗い場所で見つけて撮影しづらかったのですが、その後は遊歩道途中の広場の花に吸蜜に訪れているところや、歩道上で吸水しているところに出会って撮影できました。