イシガケチョウ

鱗翅目 タテハチョウ科

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地面に止まると、保護色になるようです。

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白をベースとした配色もタテハチョウらしくない?

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水面に降りて吸水している。

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やんばるの渓流で吸水している多数の本種を見付けました。

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幼虫は「なんじゃこれ?」という感じの不思議な姿です。(左が頭)

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若齢の幼虫。この姿勢は何かに擬態しているんでしょうか?

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頭部(左)には2本の角状の突起。

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何となくクラウン(道化師の方ね)のような面白い顔付きです。

本州(紀伊半島以南)から、四国・九州〜南西諸島に分布する、やや大型のタテハチョウです。
東海地方には分布していないので、個人的には「南国のチョウ」というイメージでした。

沖縄ではわりと普通に見られるようですが、初めての沖縄遠征ではなかなか撮影できる機会がありませんでした。
干潟の近くで車を停め、カニを観察した後に車に戻ったら、道路に下りて吸水しているのを見つけました。
そのときには、前後に長い独特のプロポーションにちょっと違和感さえ覚えました。
本種の場合は、翅を開いて止まる傾向が強いようですが、一瞬どちらが前だか後だかよく判りません。
これは「眼状紋」などと同じく、点滴の攻撃をかわすのに役立つのではないでしょうか?

その後の沖縄遠征では、水辺で吸水しているシーンなどで多く見掛けました。

-------------------------- 2024.10.22 写真追加・追記 ---------------------------

幼虫はタテハチョウ科によくあるタイプの、頭部に2本の角状の突起を持った姿をしていますが、背中と尾端にも長い突起を持っていて、一種独特の印象です。
主に「イヌビワ」をホストとしており、中央の葉脈に沿って体を伸ばした姿は「変なモノが乗っかっている」的な第一印象です。

近年は紀伊半島付近まで分布が広がっているとされていましたが、2024年春にはとうとう東三河でも幼虫を確認しました。