イヌビワオオハマキモドキ

鱗翅目 ハマキモドキガ科

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羽化して間もない新鮮個体は特に緑色が目立つ。

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ハマキモドキガの仲間としてはスリム(ハマキガにより近い形態)で大型。

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これは人間の錯覚ですが、つい目線が合っているように見える?

沖縄以南に生息する昼行性の「ハマキモドキガ科」の美麗種です。

ハマキガ科の仲間は全体に小型で細長いシルエットの物が普通ですが、ハマキモドキガ科は形態はどちらかというと幅広(末広がり)な翅の形状をしているイメージです。
本種の場合は翅端まで15mm前後とやや大型で、翅に鮮やかな緑がかったメタリックの輝きがあって綺麗です。(そのうえ複眼まで明るい緑色で、偽瞳孔が目立って瞳のようで可愛らしく見える)

沖縄本島であれば冬以外はいつでも見られる…と思っていたのですが、実際には真夏はあまり見られないようです。
春から初夏にかけては林縁や畑の脇などで大量に見られますが、撮影の際は「なるべく色鮮やかな新鮮個体を」とか「もうちょっと近付いて」、「なるべく自然光で」と欲張るとうまく撮影できないことが多く、フラッシュを使用してしまうとこの独特なメタリックの色合いが出てくれません(^^;

幼虫の食草は名前の通りイチジクの仲間の「イヌビワ」だと思っていましたが、現地でのホストは「オオバイヌビワ」という近縁種で、どちらかといえば山地より平地に多いようです。