ヒメアサギマダラ

鱗翅目 タテハチョウ科

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後翅の後方先端付近にあるのがオスの「性標」です。

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前翅の中室が縦長なのが本種(左)、リュウキュウ(右)は途中で黒帯で分断されて見える。

近年では、マダラチョウ科をマダラチョウ亜科とし、タテハチョウ科に含める考え方が主流になってきているとのことで、分類を改めました。

「アサギマダラ」に対してやや小型で繊細な感じがすることからの命名と思われますが、どちらかというと「リュウキュウアサギマダラ」によく似ていて、実際にも近縁なのは「リュウキュウ」のほうのようです。

主に台湾以南の東南アジアなどに生息し、日本では迷蝶の扱いとなっていますが先島諸島などではすでに定着しているようです。

2019年の石垣島遠征で初めて出会いましたが、黒帯の部分も含めて細くて薄めの色合いで、「なんか色の薄いリュウキュウアサギマダラだな」と思っていましたが、よく見ると翅の雰囲気が違っています。
本種の場合は前翅の前縁近くの中室が縦(翅の付け根から先端に向けて)つながっているのが特徴で、「リュウキュウ」のほうは中間で黒帯で仕切られているように見えるのが大きな違いです。
違いを認識していれば、屋外での見分けは比較的容易ですね。

後翅の下後方に色の濃い部分があるのが「性標」で、オスのみの特徴です。