アヤニジュウシトリバ

鱗翅目 ニジュウシトリバ科

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初めて見た時には「何じゃこれ?」と思った不思議な翅の構造をしています。

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これで問題なく飛べます(^^)

本州から九州にかけて生息する突飛な姿をした開長20mm前後の小型のガですが、ニジュウシトリバ科自体が小さなグループで、国内では数種しか記録がないとのことです。

名前の通り、12対24本の主脈が鳥の羽毛のように見える、一般的な膜状の翅を持つガとは全く異なる構造の翅を持っています。
初めて見た時には、翅が傷んでいるのかと思ったくらいです(^^;
写真に撮ってまじまじ眺めると自然の造形の妙を感じるものの、ishidaにとっては「クチナシの枝を枯らす害虫」という側面もあって微妙な気持ちです。

本種は幼虫が「クチナシ」をホストにするということで、生け垣に「クチナシ」を植えている我が家の庭などではけっこう普通に見られます。
幼虫は「クチナシ」の新芽から枝の中に侵入して枝の内部を穿孔して暮らすため、穿孔された枝の先端は枯れてしまいます。
我が家の「クチナシ」は放置しておくと本種と「オオスカシバ」(←こっちのほうが主犯だけど)の2種によって若葉がほとんど無くなってしまうほどの被害を受けています(^^;