シラキトビナナフシ 

直翅(バッタ)目 ナナフシ科  60mm前後 

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前胸部から翅にかけて背面正中線に沿って赤っぽい部分がある。

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産卵を控えてお腹が膨らんでいるようです。

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腹端はやや二股状。

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以前見た幼虫。正中線上は赤くありませんが腹端は二股状。

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左中脚が短いのは再生脚のようです。

トビナナフシは短いながらも立派な翅を持っていて、それなりに滑空したり飛んだりはできるようです。(メスは体に対して羽が相対的に小さいため滑空程度、オスは飛翔できるとの記事もあります。)

主に単為生殖を行うため、オスはほとんど出現しないが、南方へ行くほどオスの出現が増えるとの記載もありました。

これまでは幼虫を見かけただけで、成虫の姿はずっと見たことがありませんでした。
その後、初めて見た成虫はこれまで図鑑などで見たものとはなんだか色合いが違います。

よくよく調べてみると、トビナナフシの仲間は国内で三種生息していて、いわゆる「トビナナフシ」以外に、「ヤスマツトビナナフシ」「シラキトビナナフシ」があるとのこと。

本種の場合、@背面の正中線が赤っぽい、A前胸部に田の字に似た模様がある、B腹端中央部が窪んで二股状になっている、C前脚の付け根が黄色い、などの特徴があり、今回見つけた成虫は「シラキトビナナフシ」のようです。

以前見つけた幼虫は@ACの特徴とは合致していませんが、明らかにBの特徴から、同種と想像されます。
つまり、色に関しては幼虫にはあまり当てはまらないといえそうです。