オキナワヒラタヒシバッタ
直翅(バッタ)目 ヒシバッタ科 体長8mm前後
たまたまジャンプしてシダの上に着地したため撮影に好都合でした。
なんだか石器時代の鏃のような体形です。
地上では枯れ枝のようで見付け辛い。
ヒシバッタの仲間は寸詰まりの体形で前胸背面が左右に張り出し、さらに腹部の上面を覆うように伸びているため「菱形」に見えるのが名前の由来です。 近縁種は奄美大島に「アマミヒラタヒシバッタ」が分布し台湾産の種の亜種とされているそうですが、本種はやや特殊化が進んでいるため別種とされているそうです。
本種は小型ながらも何とも珍妙なごつごつした体形が特徴的で、沖縄本島北部のやんばるなどの森林の地上で見られます。
ヒシバッタの仲間の中でも小型なうえに地上では完璧な保護色となっているため、意識して見付けるのはなかなか困難です。
こういったところにも琉球列島の複雑な成立過程が影響しているのですね。