ミカドフキバッタ 
直翅(バッタ)目 バッタ科  体長35mm前後

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オスは眼過線が非常に明瞭です。

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メスの眼過線は後半かすれ気味?

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こちらのメスは眼過線が明瞭ですが、違う種か個体変異なのかは不明です。

フキバッタの仲間は主に山地に住み、翅が退化して飛ぶことの出来ないものが殆どです。
そのため、地域によって変異もあり、多くの種や亜種に分かれているため、分類上整理されていないものも多いそうです。

「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」(北海道大学出版)や、最近のWikipedia(ちゃんと寄付もしているので堂々と活用させて頂いてます)などの記載に合わせて、種名を「ミカドフキバッタ」としました。
オスの尾端の形状やわりと明瞭な眼過線が「ヤマトフキバッタ」とは異なります。
また、上記の図鑑にオスの腹端部の形状の比較図が掲載されており、非常に参考になりました。

広義の「ミヤマフキバッタ」は属名として採用されて残っていますが、地域ごとの特徴から11〜15種程度に細分化されているようです。
その中でも「ミカドフキバッタ」の場合は北海道、東北地方から近畿の日本海側に分布するとあり、分布上は「ヤマトフキバッタ」とは表裏の関係にあると思います。

写真は東北遠征の際に秋田県、山形県などで見付けたものです。