コマダラゴキブリ 

ゴキブリ目 マダラゴキブリ科  体長35mm前後

komadaragokiburi_P1166825.jpg - 180,159Bytes
沢沿いの葉の上で奥さんが見付けてくれました。

komadaragokiburi_P1166835.jpg - 89,303Bytes
やや丸みのある体形はちょっと特徴的かも。

komadaragokiburi_P1166814.jpg - 117,014Bytes

ゴキブリというと、一般にはあまりイメージのよくない昆虫ですが、本種も含めて人間に直接関わることなく暮らしている種がほとんどです。

この「コマダラゴキブリ」は八重山諸島に分布する中型のゴキブリです。
同じく八重山諸島には「ヤエヤママダラゴキブリ」という大型のゴキブリも生息していますが、こちらは見た目ではあまりインパクトのある大きさではないですね。

他のマダラゴキブリ同様に渓流に依存して生活するため、主に森に囲まれた流れの脇などで見られ、幼虫は潜水もするそうです。

ややマットな質感と、かすり模様のような翅脈が繊細に見え、最初に見付けた個体はたまたま前翅が破損していたため後翅が鮮やかなオレンジ色の部分があるのも判ります。

2019年の第一回八重山遠征の際に渓流沿いで他の生き物を撮影していたところ、後ろにいた奥さんが見付けてくれました。
やっぱり目がたくさんあると良いですね(^^)

----------------------------- 2022.08 追記・写真追加 -------------------------------

2022年5月〜6月の「八重山遠征」の際には、夜の森でも多数の本種と遭遇しました。
でも、何故か本種の成虫は地上を歩いているのは見掛けず、どれも植物の上に静止している状態ばかりを見掛けます。
幼虫はというと、渓流の湿った場所の石の下なをそっとどけると(時には多数の個体が群れて)隠れているところを見付けられます。
特に西表島では夜の観察時には多数の本種を見掛けることから、森林の優占種のようです。

komadaragokiburi_P5305627.jpg - 136,121Bytes
「カニがいるかな?」と思って、渓流の水辺の岩をそっと持ち上げたらコマダラゴキブリの小学校だった。

komadaragokiburi_P5305618.jpg - 72,964Bytes
何となく「にんまり」した顔に見える?

komadaragokiburi_P5305615.jpg - 90,887Bytes

komadaragokiburi_P5294879.jpg - 142,753Bytes
後翅のオレンジ色が透けて見えます。