ホソクビツユムシ 

直翅(バッタ)目 キリギリス科  35mm前後(翅端まで) 

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ツユムシとしては翅の幅が広くて体高が高く見えます。

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棒の姿勢(?)で擬態するメス。翅が両側に広がって船型になっている。

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メスの産卵管は上向きに反り返り、上下に幅広で長さは短かめ。

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オスの幼虫。

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触角は非常に長く、破線状に白い部分がある。

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触角のお手入れに余念がないオス。

夏に主に標高1000m前後の山地で見られるキリギリスの仲間です。
いわゆる「ツユムシ」に比べて翅の幅が広くて体高が高い、いかにも「キリギリス」か「クツワムシ」っぽい姿で、クダマキモドキと言ってもよいような体形をしています。
「ツユムシ」や「セスジツユムシ」などは後翅が細長く、前翅よりも長く後ろに伸びていますが、本種の場合は長さにそれほど差もありません。
触角はとても長く、途中に白い部分が繰り返しあるため、巻尺のようです。

また、セスジツユムシなどはメスの体付きがオスに比べて太っちょなのですが、ホソクビツユムシの場合、メスは明確に幅広な体形です。
翅の中央部が大きく横に広がっているため、まるでボートを伏せたように見えます。
初めて見たのがメスだったので、とてもツユムシの仲間に見えませんでした。

オスは草の上や樹上などの開けた場所に出て「シキシキシキ…」と涼しげな音で鳴きます。