ハヤチネフキバッタ 
直翅(バッタ)目 バッタ科  体長35mm前後

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腹部の第1〜3節辺りが盛り上がっている特徴的な体形です。

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腹端部は肥大し、尾毛の形も「しゃもじ」状です。

フキバッタの仲間は主に山地に住み、翅が退化して飛ぶことの出来ないものが殆どです。
そのため、地域によって変異もあり、多くの種や亜種に分かれているため、分類上整理されていないものも多いそうです。

本種は「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」(北海道大学出版)で見たときに、非常に特徴的な色合いが目を惹き、ぜひともあってみたいものの一つでした。
東北地方の高地にのみ分布し、鮮やかな緑色に黒点を散らしたような体色と、腹部背面が盛り上がった独特の体形をしています。
オスの腹端部は尾毛が「しゃもじ」のような形状をしており、特徴的です。
東北の名山「早池峰山」が命名のもとになっているのも素敵(^^)。

しかし、これまでの2011年、2012年、2014年の東北遠征ではお目にかかることはありませんでした。

写真は2014年の盛岡訪問の際、八幡平の源太岩の前で見付けたもので、この時にはメスには出会えませんでした。(写真もα77にマクロレンズが装着されていなかったため、FUJIFILMの「XQ1」というコンパクトカメラで撮ったものです(^^;)

----------- 2015.11写真追加  -----------------------------

2015年の東北旅行で八幡平周辺を散策した際には、多数の本種を見つけました。
メスにも出会えたので、写真を追加しました。

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初めて出会ったメス。腹部がかなり長く感じます。

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こちらはオス。書き忘れましたが、黒くてヘラ状の翅も特徴ですね。

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こちらは眼過線が濃いオス。