ヤマネコハエトリ

節足動物門 鋏角亜門 クモ綱 ハエトリグモ科  体長8mm程度

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オス個体は何となく本土の「ネコハエトリ」的なイメージに感じる。

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全体的に毛深くてごわごわモジャモジャ…?

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メス個体は「デーニッツハエトリ」によく似たイメージ。

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腹部はメスっぽい特徴的な模様だが、脚が全体に黒っぽいオス亜成体だと思われる個体。

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これはオスの幼体と思われる個体。

八重山諸島に生息し、主に林縁の植物上などで見られるやや大型のハエトリグモです。
現地ではわりと個体数が多いのではないかと思われますが、多少なりとも季節性があるのか、これまで出会ったことがなく、2024年6月の西表島遠征で初めて出会いました。

サイズ的には現地で見られるハエトリグモとしては大型の部類で、本土で見られる「チャスジハエトリ」と近い大きさで、生態的には「ネコハエトリ」や「デーニッツハエトリ」的なイメージを持ちました。
はっきり成体だと判るオスには1個体しか出会えませんでしたが、老成して脱毛が進んでいる生なのか、「ハエトリグモハンドブック」で見たイメージよりも全体的に暗色で、記載にあるように体色にはけっこう幅があるのかもしれません。

どちらかというと視線を合わせてくれないタイプのハエトリグモのようだし、動きもかなり活発で、くるくると向きを変えたり葉の裏側へ回り込んでしまったりと、撮影にはけっこう苦労させられました(^^;