シラホシコゲチャハエトリ

ハエトリグモ科 体長約3.5mm

sirahisikogecyahaetori_9952.jpg - 163,055Bytes
コゲチャハエトリの仲間は後脚が長いのが特徴ですが、本種のオスは前脚も長大です。

sirahisikogecyahaetori_0005.jpg - 108,669Bytes

sirahisikogecyahaetori_5591.jpg - 118,676Bytes
オスは紫がかった触肢に白線が目立ちます。

sirahisikogecyahaetori_5730.jpg - 136,021Bytes

sirahisikogecyahaetori_9865.jpg - 108,316Bytes
ジャンプする前の態勢です。

sirahisikogecyahaetori_9948.jpg - 115,495Bytes

sirahisikogecyahaetori_9989.jpg - 143,401Bytes

sirahisikogecyahaetori_0901.jpg - 147,591Bytes
これが本種のメス。

sirahisikogecyahaetori_0911.jpg - 135,132Bytes

以前、日本蜘蛛学会の年次総会で池田先生に伺ったところでは、コゲチャハエトリの仲間は小型なうえに実際には非常に種類が多いため、国内でもまだまだ未記載の種が多いのではないかとのことです。
図鑑などでの記載も少なく、種類の同定が難しい仲間です。

シラホシコゲチャハエトリは少なくとも我が家周辺の畑だけでなく、東三河一帯の平地から山地まで、広範囲に住んでいるようで、主に畑や草地などのうちでも地表の開けた場所でよく見かけます。
コゲチャハエトリの仲間は後脚が長いのが共通的な特徴ですが、本種のオスは前脚も長大で、ジャンプの前には必ず前脚を大きく伸ばした態勢をとっています。

オス成体の模様は他に似たものは無くて独特なため、見分けやすい種類ですが、逆にメスは明瞭な斑紋は無くて、はっきり見分けがつきません。
(更に自宅周辺では、同じ場所に別の種類のコゲチャハエトリも暮らしていることが多いためよけいややこしいんです…)

自宅で見られるオスの同定結果と、「ハエトリグモハンドブック」(須黒辰巳さん著:文一総合出版)にあるメスの写真で判別すると、斑紋が目立たず、頭胸部がやや平たいのが本種のメスで、右は畑などでよく見る「モンチッチ」と呼んでいるメスですが、こちらは「ヒトリコゲチャハエトリ」のメスでした。

コゲチャハエトリの雌 コゲチャハエトリの雌
「シラホシコゲチャハエトリ」のメス(左)と「ヒトリコゲチャハエトリ」のメス(右)