シラホシコゲチャハエトリ
ハエトリグモ科 体長約3.5mm
コゲチャハエトリの仲間は後脚が長いのが特徴ですが、本種のオスは前脚も長大です。
オスは紫がかった触肢に白線が目立ちます。
ジャンプする前の態勢です。
これが本種のメス。
以前、日本蜘蛛学会の年次総会で池田先生に伺ったところでは、コゲチャハエトリの仲間は小型なうえに実際には非常に種類が多いため、国内でもまだまだ未記載の種が多いのではないかとのことです。 シラホシコゲチャハエトリは少なくとも我が家周辺の畑だけでなく、東三河一帯の平地から山地まで、広範囲に住んでいるようで、主に畑や草地などのうちでも地表の開けた場所でよく見かけます。 オス成体の模様は他に似たものは無くて独特なため、見分けやすい種類ですが、逆にメスは明瞭な斑紋は無くて、はっきり見分けがつきません。 自宅で見られるオスの同定結果と、「ハエトリグモハンドブック」(須黒辰巳さん著:文一総合出版)にあるメスの写真で判別すると、斑紋が目立たず、頭胸部がやや平たいのが本種のメスで、右は畑などでよく見る「モンチッチ」と呼んでいるメスですが、こちらは「ヒトリコゲチャハエトリ」のメスでした。 |