シラヒゲハエトリ
ハエトリグモ科 体長8mm前後
蚊を捕らえたオス。
オスは触肢の白と鋏角付け根の白いヒゲが目立つ。
「アゴ出し」行動で威嚇するメス
カネタタキを捕食。
家屋や神社仏閣の外壁によく見られる、やや平べったい体型のハエトリグモです。 本種は雌雄の体色の差が少ない部類なうえに、オスの触肢も目立たないため、一見すると雌雄や成体かどうかの差が判り辛い気がします。 成熟したオスはメスに比べてややコントラストが強く、触肢の白いのと目の下あたりに白い毛(名前のもとになった「白髭」があることで見分けられます。 鋏角は真っ黒で、かなり湾曲しており、覗き込んで目が合うと、触肢を上下させて鋏角を見せて威嚇(アゴ出し行動)します。
全体は灰白色の剛毛に覆われているため、板壁やコンクリートの表面にいると輪郭が判りづらく、隠蔽的な保護色になっていると思われます。