ムナビロアリグモ

ハエトリグモ科  7mm程度

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オスの腹部には白っぽいビロード状の毛の帯があります。

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オスの鋏角は、成熟しても控えめなサイズです。

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これは従来よく見かけたタイプで、未熟なオスのようです。

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メスは全体にマットなオスから一転して頭胸部後半から腹部前半が赤く、全体に艶があります。

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これまで、沖縄のやんばるの森でちょくちょく見かけるアリグモの一種でしたが、成熟した個体を見たことがなく、種不明でした。
2019年の沖縄遠征で雌雄とも成熟した個体に出会うことができたため、本種が「ムナビロアリグモ」であることが判りました。

オスは全体に毛深くて独特のマットな雰囲気をもち、ビロード状の白毛の帯と脚の斑紋が特徴的ですが、メスは一転して明るい赤の入った体色と艶のある体で対照的な雰囲気です。

 

奄美大島〜沖縄本島にかけて分布するとのことですが、市街地や畑のような場所では見られず、生息には自然度の高い環境が必要のようです。

 

ハエトリグモ愛に溢れた須黒達巳さんの「ハエトリグモハンドブック(文一総合出版)」で初めて本種の存在を知りました。(須黒さんとは別件でメール等やり取りしたことがあり、「ハエトリグモハンドブック」の出版予定を聞いていたため首を長くして待っていたのですが、予想を上回る素晴らしい内容でした。)
説明も一部は同書の受け売りですみません(^^;