コガネグモ
コガネグモ科 体長23mm(メス)前後
コントラストの低い色合いの幼体。
濃い茶褐色で小型のオス成体。
大型の美しい(個人的感想)クモで、コガネグモ科の代表選手です。 クモの種類を知らない人でも「クモ」といえばこのクモの姿をベースにした「黒と黄色の虎縞」を連想するというくらい一般的なイメージがあります。 コガネグモの仲間はオニグモのように昼間は隠れているとかいう事もなく、クモの巣の典型的な垂直円網の中心に鎮座しているところも立派に見えます。 久し振りに大型の成体を見つけたときには、なんだか昔の友達に会ったような懐かしさを憶えました。 腹部の黒帯が3本(実際には腹部の前縁も黒いので4本?)に見えるのが本種で、「コガタコガネグモ」などよりもがっちりした体型に見えます。 オスはほとんど見たことがありませんが、メスに比べて極端に小型で黒っぽいため同じ種類のクモには見えません。
ところが実際に自然観察をしてみると、意外にもあまり本家の「コガネグモ」の姿を見掛けないのが気になります。
大型のクモでもあり、「開けた草原や林の周辺」という本種の生息環境が減ってきているせいでしょうか?
ただし、幼体はコントラストが低い色合いのため近縁種との見分けは難しいですね。