キタヤハズハエトリ

ハエトリグモ科  オス9mm程度

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かなり目立つ体色の成体オス。右前脚は再生脚のため短い。

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メタリック感のある腹部に黒い縁取りの白斑はとても美くて特徴的。

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ヤハズハエトリの仲間としてはやや異例の、前後に寸詰まりな体型です。

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触肢の中間が白いのも目立つ。

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オスの姿は黒地にややメタリックがかった腹部に黒い縁取りのある白斑があるという特徴的な姿をしており、非常に美麗なハエトリグモと感じます。
しかし、ヤハズハエトリの仲間は細長い体形が共通の特徴なうえ、多くの種ではメスの姿が「ヤハズハエトリ」にそっくりです。
「ハエトリグモハンドブック」で見ると、本種のメスの場合は全体に黒っぽく、色合いも特徴的に見えますが、これまで実際に見たことがありません。
オスの場合、近縁な「シナノヤハズハエトリ」がよく似た色合いをしており、最初はそちらかなと思っていましたが、体形的には本種のほうがかなり前後に短い体形をしているということから「キタヤハズハエトリ」と修正しました。

これまで標高1200mほどの高原でオス個体が「バイケイソウ」の葉の付け根に潜んでいるところに出会っただけで、それ以降は全く見付けることができていません。

どちらかというと北方系の種のようで、分布は北海道〜本州とされていますが、南へ行くほど生息地は標高の高い場所になるようです。