カラスハエトリ

ハエトリグモ科 体長7mm前後

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なかなかお目に掛かれない完璧なオス成体。

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もっと「もふもふ」なイメージでしたが、前脚の腿節はそれほど毛深くない?

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立派な成熟メス。

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右第一脚を失っているが元気なオス成体。

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こちらは未成熟なオスか?単に黒っぽいメスか?(右)


主に樹上や生垣の中などで見られるやや大型のハエトリグモです。

第一脚が強大で、なんとなくカニのような印象。
結構渋い衣装を身につけていて、仕草も愛嬌があって、もっとも大好きな種類のうちのひとつです。

秋口に畑のミカンの木でアリグモを探している時、一緒にカラスハエトリ()も発見。
アリグモ共々、常緑の植物で越冬するのが常でしょうか?

で、庭のクチナシでは3年目にして、初めて雄を発見。色合いも随分渋くて、より「カニ」っぽい体型で、名前の「カラス」も何となく納得。

体毛は少なく、鋏角も丸見え。雄は成熟すると体毛が少なくなるもののようです。
私の上のほうの体毛が少なくなってきたのも成熟の証し…?
(私の場合カラスハエトリやネコハエトリと違って、色はどんどん白くなって来てます。

-------------------------2008.09 写真追加---------------------------

久し振りにオスの成体に出会ったので、写真を追加しました。
やっぱりカラスハエトリって可愛いですね(^^)
ガラスに映った自分の姿に対して、第一脚を広げて威嚇する姿も観察できました。
大きな敵(例えば人間)に対する場合は、第一脚を畳んで顔の両側につけて顔を大きく見せる(?)姿をとりますが、同種に対してはやはり腕を広げて見せるということが判りました。

それにしても、ちゃんと視覚で相手の姿を認識できるとは、恐るべきハエトリグモの知能程度の高さですね。
池田先生によると、ハエトリグモの仲間は視力が良いだけでなく、実際に対象の色や形、距離などをしっかり認識できているそうです。

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立派な成熟メス(上・下とも)
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ガラスに映った自分の姿に対して警戒。

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04年秋にユスラウメの葉上でカラスハエトリ(雌)を発見。撮影に入ってもなかなか逃げ回ったりしないので有難いなと思ってよく見ると…
盛んに視線を送る(?)その先には、カバキコマチグモの巣があったのでした。
自分よりも一回りは大きい上に、日本産クモ類で最も毒性が強いといわれているカバキコマチグモを狙って大丈夫なの??

心配をよそに、カバキコマチグモが警戒して巣の中で向きを変えて腹側を見せた瞬間に勝負の行方が決まりました。
網を突き破るようにして腹面に抱きついて噛み付くと、わずかな時間のうちにカバキコマチグモの動きは止まりました。
カラスハエトリは相手の弱点の腹側を狙うチャンスを待っていたのでした。
(腹側に抱きつかれた相手は武器の鋏角を揮うことが出来ないため)

住居の網越しに体の大きな相手を押さえ込んでしまうのにもカラスハエトリの強大な前足が役立っているわけですね。