カラオビハエトリ

節足動物門 鋏角亜門 クモ綱 ハエトリグモ科  5mm程度

karaobihaetori_P5283904.jpg - 75,190Bytes
ベンチで見付けたカラオビハエトリのオス。

karaobihaetori_P5283927.jpg - 76,934Bytes
しきりに腕(前脚)を広げる仕草をしているのは求愛行動?視線の先にはもしかしてメスが…

karaobihaetori_P5283929.jpg - 87,596Bytes
実はライバルのオスがいて、示威行動でした(^^)

karaobihaetori_P5283943.jpg - 77,413Bytes
こちらの個体の体毛はかなり抜け落ちているようです。

karaobihaetori_P5283947.jpg - 73,238Bytes

karaobihaetori_P5283977.jpg - 81,995Bytes

karaobihaetori_P5283969.jpg - 77,695Bytes

karaobihaetori_P6201489.jpg - 83,572Bytes
2024年の西表島遠征で出会ったメス。

karaobihaetori_P6201502.jpg - 77,163Bytes
以前見たオスと同じ配色パターンです。

karaobihaetori_P6222144.jpg - 67,340Bytes
こちらの個体も同じ配色。

karaobihaetori_P6222149.jpg - 73,419Bytes

karaobihaetori_P6222327.jpg - 85,303Bytes
やや脱毛したメス個体。

以前は日本国内では奄美諸島から沖縄諸島、八重山諸島まで分布するものすべてが「カラオビハエトリ」とされていましたが、2019年に奄美・沖縄に生息するものは「アカオビハエトリ」として新種記載されて別種となりました。
逆に従来からの「カラオビハエトリ」は日本国内の生息地は八重山諸島のみということになります。(海外では台湾〜東南アジアに広く分布し、タイプ産地はボルネオ島なので近い将来には八重山産も別種となる可能性もありそうに感じます。)

2019年の石垣島遠征の際には見付けることが出来ませんでしたが、満を持して決行した2022年の八重山遠征でやっと対面できました。
それでも見られたのは1ヵ所で2頭のみと、期待と裏腹になかなか厳しい結果でした(^^;
あちこちで藪の中にしゃがみこんだりしてハエトリグモを探しましたが、意外にハエトリグモを目にする機会も少なくてちょっと残念な気持ちも感じつつ、たまたま座ったベンチの上でいつも見る前脚を振り上げるポーズをとる本種を見付けて超嬉しい気持ちでした。
前脚を上に持ち上げるだけでなく左右に広げるポーズもとっており「もしかして求愛中?」と思ったら、同種のオスに対する示威行動でした。

「アカオビハエトリ」の方は特に体色変異のバリエーションが豊富だというイメージですが、本種については見たのがどちらもオスだったこともあり、体色変異についてはよく判りませんでした。

-------------------------- 2024.09.29 メスの画像を追加 --------------------------

2024年の西表島遠征で、やっとメス個体に出会うことができました。
滞在中には複数個体のメス(なぜか今回はメスばかり…)を確認したところ、体の配色パターンはほぼ固定されたものばかりで、沖縄本島で見られる「アカオビハエトリ」に比べると体色変化に多様性はあまりないように感じました。