ガザミグモ
カニグモ科 メス10mm オス5mm程度
日本のカニグモの中の最大サイズ(?)と思われる大型種です。この個体の右前脚は再生脚のようで、ちょっと短い。
卵を守るガザミグモのメス。産卵後のため腹部はしぼんでいる?
自分の何倍もの大きさのキンバエを捕らえた若齢のメス。
若齢の幼体ですが、アズチグモのオスのように見えた。
ガザミグモのオス。メスとの体格差が大きい。この個体は左前脚を失っています。
ガザミグモは、腹部の左右が大きく張り出しているおり、さらに強大な前2脚を広げる仕草から、カニの「ガザミ(ワタリガニ)」になぞらえて命名されたそうです。 カニグモの中でもかなり大型なだけでなく、捕獲用の第1・第2脚も非常に太くて長く、立派です。(が、前脚を失っているものの割合も多い) オスは、より色が濃くて二回り程小型です。
次女と一緒にガザミグモを撮影していたところ、通り掛ったハイカーの方に何がいるのか聞かれました。
このクモを紹介したところ、やはり「まあ、カニみたい」と言われました。
どちらかと言うと山地に多いんでしょうか?我が家の周辺では見たことがありません。
上の写真の産卵室を守るメスは6月下旬に撮影したものですが、葉を巻いた中に産卵して保護しています。
(多くのカニグモの仲間は一緒に産卵室に入ると思いますが、この本種のメスは部屋の中には入らないようですね)