アシナガグモ
節足動物門 クモ綱 アシナガグモ科 体長約12mm
小型の獲物を捕らえたメス成体。
こちらもメス成体。
オス成体ですね。
成体オスの長大な鋏角。トゲトゲなうえに可動肢も長大です。
葦の葉に停まる成体。
これはメス成体のようですね。
アオモンイトトンボを捕食するメス。
交接中のオス(右)とメス(左)。壮絶な組み合い方です(^^;
これは鋏角が小さめなので亜成体?
北海道から南西諸島までの広い範囲に生息し、個体数も多いため「アシナガグモ科」の代表選手といっていいと思いますが、よく似た近縁種も多くいるため注意が必要です。 東海地方では特に水辺に多いため、自分のなかでは「魚を掬いに行くとよく一緒に網に入ってくるクモ」というイメージがあります。 オスはメスよりもスリムで華奢ですが、本種の場合は雌雄ともに成熟すると鋏角がアリグモのオスのように長大になります。(実際にはストレートな形状のアリグモ♂と違って本種の鋏角は大きく外向きに湾曲しており、アリグモ同様に長い可動指もある)
主の水辺の植物に水平円網を張り、クモはその中央に足を前後に伸ばして棒状になって静止していることが多く、危険を感じると網の付け根の植物上へ移動して細長い葉や茎に平行に止まってカムフラージュします。
交接の際には、お互いに正面から向かい合わせになるようにして組み合い、オスはメスの鋏角による攻撃を自分の鋏角で受け止めるようにしながら第2脚でメスの腹部背面の「筋点」を抱え、長い触肢の先にある貯精嚢をメスの腹面にある生殖器に差し入れます。
(他のクモでもオスがメスの腹部背面の筋点に触る行動があるように見受けますが、筋点にタッチすることでメスの攻撃衝動が収まるというような効果があるんでしょうか?)