アシブトハエトリ 

ハエトリグモ科  体長8〜12mm前後

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成体のオスは白黒のコントラストがはっきりしている。

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オスは色合いのせいで白い剛毛が特に目立ちます。

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成体か亜成体のメス。

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東海地方以西にしか分布しない、やや大型のハエトリグモです。
成体のオスは「チャスジハエトリ」のオスを一回り大きくして、コントラストを鮮やかにしたようなイメージで、名前の通り前の2対の歩脚ががっしりしています。
ただ、成体のオスは脚のいくつかを失っていることが多く、同種のオス同士の闘争が激しいためでしょうか?

本種はどちらかというと森林などの樹上が主な生活場所のようです。
最初に自宅の林につながる生垣で発見しましたが、その後はほとんど出会えず、東三河の山地に近い場所でも見掛けたことがありますが、なかなかすばしっこくて写真に撮れていませんでした。
そういえば図鑑などでもほとんど記載されていないため、同定できていませんでしたが
こちらも2004年8月に豊橋自然史博物館で開催された日本蜘蛛学会年次総会の観察会に参加した際、池田博明先生にうかがったところ、「アシブトハエトリ」と教えていただきました。

原色日本蜘蛛類図鑑(保育社刊)には、メスの図のみ記載があり、メスは体長約12mmとかなり大型になるそうですが、成体のメスはまだ見つけていません。
写真のメスっぽい個体は亜成体ではないかと思われます。

最初の出会い以降も各地で出会いましたが、樹上性だからなのか、個体数が少ないからなのか、出会う頻度も少ないうえに完全に成熟したメスと思われる個体には出会えていません。