アサヒエビグモ
エビグモ科 7mm程度
メスは頭胸部の両側に暗色部があり、腹部には明瞭な斑紋はありません。
華奢で足の細長いオスは全体が茶色。
オス同士の闘争かメスからの攻撃?で肢を半数失った個体
交接を狙って近づいたオスを捕食するメス。
自宅周辺で最も普通に見られるエビグモの仲間です。 オスはメスよりも華奢で、色も赤茶色をしているため、まるで違う種類のクモのようです。 年末に家の外回りの大掃除をすると、このクモの幼体がよく出てきます。 ----------------------- 2021.02.22 訂正 ----------------------- 近縁種の「キンイロエビグモ」と混同があり、写真入れ替え・訂正しました。
徘徊性で、どちらかというと待ち伏せ型の狩りをしますが、春になると盛んに植え込みの中や草叢を走り回っているオスを良く見かけます。
本種のオスは脚を失ったものをよく見かけますが、天敵や同種のオス間の闘争、果ては繁殖のためにメスに近付くのも捕食される危険をはらんでいるようで、オスにとっては繁殖行動も命がけということですね。
造網性のクモ(メスの居場所が決まっている)や、一部のカニグモのようにオスが明らかにメスより小型(こっそり近付き易い)のもの、ハエトリグモのような求愛ダンスが様式化されている(視覚に訴えてメスの捕食衝動を抑制する)ものを除くと、徘徊性のクモの繁殖行動はなかなか難しいようで、本種やササグモなどは成熟メスが成熟オスを捕食しているシーンをしばしば見かけます。
本種は茶褐色のくすんだ感じの色合いに、頭胸部両側が暗色で腹部には明瞭な斑紋は無くて不規則なまだら模様となっており、「キンイロエビグモ」は明るい体色で腹部の側面に明瞭な斑紋があります。
これまで掲載していた中のこれは「キンイロエビグモ」メスでした。