アリグモ
ハエトリグモ科 7mm程度
巨大な鋏角(大顎)をもったオスの成体。
造網性のクモではありませんが、不規則なに糸を張ってこのような住居とするようです。
産卵が近いのか、腹部が肥大した成熟メス。
色彩には個体差があり、赤や茶褐色を帯びる個体もあります。触肢で鋏角を隠して「アリ顔」を装っています。
食事中で触肢を開いているため、小ぶりな鋏角が見えるメス。
茶褐色の体色が入ったメス。
「アリ顔」ですね。
珍しくも名前の後ろに「ハエトリ」とつかないハエトリグモです。 屋外の木の上などにいる姿はほとんどアリ。 見ての通りの体型で、ハエトリグモにしてはジャンプは苦手なようで、身に危険が迫るとジャンプせずに「ポトン」と落下します。 2019年以降、日本国内に危険な外来種の「ヒアリ」が侵入しているとの報道が盛んになされていた影響でこれまであまりアリに関心のなかった人たちがアリを気にしだしたため、「見慣れないアリを見付けた」「ヒアリではないか?」といった問い合わせが頻繁になっています。 |
産室を作って卵嚢を守るメス。(自ら内部に籠って完全に出入り口を塞いでいる)
我が家の助手(次女)がミカンの葉にクモの産卵室があるのを発見、良く見ると中にアリグモ(と卵嚢)が透けて見えました。 また、あるとき見た雄は、住居の周囲で雌が受け入れてくれるのを待っていました。何度か拒絶されてもめげずに…