アジアミカドハエトリ
ハエトリグモ科 体長5mm程度
黒っぽい体色ですが、頭胸部から腹部にかけての白帯が目立ちます。
頭胸部側面の白帯はこのように不連続の個体も多い。
遊歩道の東屋で見た個体。人工物上で見ることが多かった。
小型なだけにより目の大きさが際立つ。
Uさん曰く「なんだか猫みたいでしょ?」
全体に暗色でコントラストの弱いメス。
石灰岩場を歩く白っぽいメス。この体色のほうがよりネコっぽいそうです(^^)
沖縄本島から八重山諸島にかけて生息する、やや小型のハエトリグモです。 オスは黒ベースに白い縦筋がある判り易い体色で、「ミカヅキハエトリ近縁種」とよく似ていますが、頭胸部中央に白い縦筋があるのが本種で、サイズも本種のほうが小さめです。 同じ成体オスでも小さいものは4mm程度しかないものまでいましたが、Uさんの印象でも「成体の大きさにかなり幅がある」とのことでした。
決して珍しいわけではないと思うのに意外に写真は撮れていませんでしたが、2023年の沖縄遠征ではFB友達のUさんの案内で訪れたポイントでは多数に出会うことができました。
初めて見たのは今帰仁の石灰岩地帯の森でしたが、どちらかというと森の中というよりも自然豊かな公園の手すりや塀、遊歩道の東屋などの人工物周辺でよく見られるようです。
メスはやや複雑な濃淡のある模様ですが、ベースがより白っぽいものとやや暗色でコントラストの低い体色のものが見られます。
それにしても、なぜ本種に「亜細亜の帝王」みたいな名前を付けたんでしょう…(^^;