アイゼン
サレワ チタンアイゼン(セミワンタッチ) 

 

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写真のような湾曲した靴底の場合は外側のフィットが今ひとつか?

一般的な常識ではチタンといえば「軽量」「高剛性」「低熱伝導率」「高価」というイメージです。
特に某社のチタンアイゼンは非常に軽量で、500g台の重量ですが、価格も凄いですね。

以前、ネットでお安く販売されていたサレワ製のチタンアイゼンを見つけ、買おうかどうか悩んでいるうちに「売り切れ」表示になってしまいました。
その後、出張の際に店舗に行ったらネットで表示されていた価格でまだ販売されていました。(在庫が少なくなったので、ネット上では売り切れとしていたそうです)
そこで衝動買い…(^^)

爪先側がプラスチックホルダー、踵側がワンタッチバックル(調整機構あり)となっていますので、つま先にコバのない登山靴でも装着可能です。
アンチスノープレートは未装着なのは、純正でも用意されていないためで、チタンの場合は不要だとの考えのようです。
ただ、アイゼン用の素材としてチタンが非常に優れているかというと、やや疑問符があるだけでなく、このチタンアイゼンはチタンの割にはそれほど軽くありません。
実測の重さは、一足で670gです。(アンチスノープレート無しの割りに重い)

熱伝導率の低さからくる団子の着きにくさも、今のところ未体験です。

以前使用していたエキスパートオブジャパンの8本爪に比べれば、十分に高剛性で軽量なだけでなく、装着自体も(チタン製とは関係ないけど)簡便です。
実際に装着する場所を考えると、装着の簡便さは非常に大事かと思います。
(バンド式のほうがより確実で装着も慣れれば大差ないとはよく言われますが、私のようなサンデー登山者(?)の場合、重要な要素ではないでしょうか。)

チタンアイゼンの最大の難点は「磨耗し易さ」「研げない」ことのようです。
磨耗しやすいのにヤスリで研げないのは良くないですね。
極力岩場は歩かないようにしないと…って、やや本末転倒な気がします。
そういったことと、低温下での強度の問題等から、カジタックスなどではアイゼンやピッケルにはチタンは全く採用していないそうです。
カジタックスの上級クラスのアイゼンは、十分軽くて高強度、その上お安い…。