登山靴
ボリエール パミール
 

夏山・富士山〜2000m以下の冬山程度まで1足でカバーするつもりで購入したボリエールの「アイスマスター」でしたが、いろいろチューニングも施してもらった結果、夏の富士山や剱岳、冬の恵那山、春の鳳凰三山などでは予定通り活躍。

その後のシャンクの破損のためクレームで返品してもらった結果、既に後継モデルがないため上位モデルの「パミール」と差額交換となりました。
しかし、「パミール」は化学繊維と革のコンビとはいえ、シンサレートの保温材も入っている4シーズンモデルのため重量もそれなりに重く、足首のフレックスもほとんど無い重登山靴です。
夏山ではちょっとハードすぎですが、昔は革の重登山靴にソックス2枚履きだったことを考えるとそう変わらないかしら?。

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霜降模様の部分がテキスタイル。(左) 踵周りのパッドはフィット感よろしい。(右)

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ベロ部分は三重構造。(左) ボリエールのオリジナルソール。(右)

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爪先と踵部のコバでワンタッチアイゼン取り付け可能

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ベロと足首部は革製、グレーの部分から下が防水メンブレン内蔵(シンパテックス)。

インソールは当初はアイスマスターで使用していた「ショックドクター・Xアクティブ」を使用してみると、フィット感抜群ながら硬くてちょっと辛い。そこで、屋久島で程よく整形された「モントレイル・エンデューロソール」に交換したら程よいクッション性でいい感じになりました。
どちらの中敷きでも踵がしっかり位置決めされている感じで、フィット感抜群です。

どちらにしろ、足首が前屈しないタイプの靴ですから、靴紐を上のフックまでしっかり縛ると登りでかなり窮屈になりますが、それを嫌って緩めに縛った状態でも踵が浮きにくいのは好感触。
そのまま下りになっても甲部分のフィット感が良いため足もずれにくくなっています。

良いところは
・踵のフィット感が高く、登りで踵が浮きにくい。
・ベロと甲のフィット感が高いため、下りで足がずれない。
・爪先部分がラバーバンドで覆われ、革の縫い目が露出していない。
(登りの岩場や木の根で引っかかりにくく、汚れも詰まりにくい)
・2000m級以上の冬山でもOKの防水性と保温性。
・岩場でグリップの良いアウトソール(しかし、減りが早いとの評判。アイスマスターも減りが早かった)。

イマイチなところは
・丸紐は締め易い反面緩みやすい。
・足首の硬さとやや重めの重量。(自分の使用目的に対して靴が本格派過ぎるだけですが…)
・見たところ靴底のラバーの接着部など、造りが雑に見える(が性能には影響無い?)。

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