登山靴
ノースフェイス ダウラギリ
 

最近ではノースフェイスも靴を作ってるんだ。
元々ウェアーメーカーなので、どこかのシューズメーカーに作らせているのでしょうか?
2009年は屋久島への遠征(?)が決まったので、アイスマスターの破損もあって必要に迫られて購入しました。
当然ですがゴアテックスブーティ仕様が最低条件。

ネットで40%OFFになっているのを見てあわてて(こういうところで失敗が多い気もしますが)購入してしまいました。
何となく「天下のノースフェイス」というブランドの安心感と、ネットで購入する不安感(^^;が相克しましたが、以前ノースフェイスの靴をどこかで試したような試してないような…。

普通は靴は履いてみて買うのが鉄則ですが…。

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見た目は何だか格好良いです。

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ソールはビブラムとの共同開発のようです。

最初の印象は足入れが良く、最近のトレンドで爪先に向かって持ち上がった靴底は平坦路での足の運びが非常に楽ちんです。
自分のこれまでの登山靴に対するイメージとは大分違うデザインも(ちょっと派手かもしれませんが)悪くない気がしました。
しかし、デザインとも関係ありますが表皮の切り換えや縫い目の多さは良くないかな…。

実際、爪先に表皮の切り替え(縫い目)があると、登りで木の根を越える場合や窪み状になった岩のステップから足を上げるときに爪先がエッジに引っ掛かるので、できれば無い方が好ましいというのが持論です。
(以前から持っているザンバランなどでも良く引っ掛けて気分が悪かったので、奥さんの靴は爪先がスエードでフルカバーされているものにしました。)

この「ダウラギリ」の場合、なぜここまで表皮の切り替えが多いのかと思うほど縫い合わせが多いのは、コストか機能によほどメリットがあるということですか??
とはいえ、爪先と踵にわざわざロゴが縫い付けられている(補強部材は切り抜かれているし)のも、単なるデザイン優先としか見えないですけど…

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とにかく縫い目が多い。爪先上部を合わせ目が横切っているのは良くない。

足首の両側を]型の部材が取り巻いているのは、内部にプラスチック製のフレームが入っていて、足首のねじれを防止する構造とのことです。効果の程は??
ただ、軽量な靴のわりに足首がしっかりしているように感じるのは確かです。
NHKで富士登山について紹介した番組で、富士山のベテラン登山ガイドと称する人が出ていたが、この靴(の色違い)を履いていた。

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効果の程は良く判らないが特徴的な]フレーム。

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爪先が持ち上がったソールは平地歩きが楽ちん。

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高級とまではいかないが凝った造りのインソール。

やわらかめに感じるラバーのお陰か、ソールのグリップは良好です。
ただ、ベロの甲部分が薄いため、合わせの袋状の部分がくしゃくしゃな感じになってフィット感はよろしくないので、下りでしっかり靴紐を締めると痛くなります。

良いところは
・軽量な靴だが、そのわりには足首がぐらぐらしない。
・先端が持ち上がった形状のソールは平地や林道でも歩き易い。
・安心のゴアテックスブーティ仕様。
・グリップの良いアウトソール。
・これまで見た中では最も凝った造りのインソール。
・足入れはソフトで、登りの際も足首に優しい。

イマイチなところは
・爪先部分にツナギや縫い目が多いため引っ掛けやすく、汚れも詰まり易い。
・前述の縫い目の多さだけでなく、爪先の素材も耐久性無い。(もう表面がボロボロ)
・耐久性をうたっているが、造りは良くない?。すぐに縫い目の端から布がほつれてきた。
(黄色い部分のスウェードもブラッシングするとボロボロ剥がれてくるし)
・足首の後ろ側が低くなっているデザインのため、砂走りの下りで石跳ねを拾い易い。

履き易さはありますが、全体の印象は「定価だったら買いたくないな」という印象です。
やはり靴は「靴メーカー」のものが信頼できる?

元々、屋久島をターゲットに購入したものなのですが、「縄文杉トレッキング」ではそれなりに歩き易くて好印象でしたが、歩行距離が長くて荷物の多い「永田岳縦走」では少し役不足の印象でした。爪先が上がっているため歩き易い反面、拇指球に体重が掛かり過ぎるのか?大きなマメが出来てしまいました(^^;