シャッター速度と露出のイメージ図

シャッター動作のイメージ

縦走りフォーカルプレーンシャッターでの例

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フォーカルプレーンシャッターは先幕と後幕で構成されています。
通常は先幕が閉じて光を遮断した状態になっています。
シャッターボタンが押され、絞りが駆動すると
@先幕の係止機構が外れる。


 Aばねの力で先幕が移動を始める。
(露光開始)

 

B先幕が移動完了し、シャッターが開放状態となる。
所定の時間後に後幕の係止機構が外れる。
(速いシャッター速度の場合は、開放前に動作する場合もあります)



Cばねの力で後幕が移動を始める。

 

 

D後幕が動作完了し、光が遮断される。
(露光の完了)

 

 

実際にはその後、シャッターのチャージ機構が働いて先幕と後幕は元の位置に戻り、次の撮影に備えます。
(先幕と後幕が同時にチャージされるので、光は遮断されたまま)
いわゆる「シャッタースピード」とは、先幕が移動開始してから後幕
が移動開始するまでの時間をいいます。

露光量のイメージ

EV_IMAGE.JPG

例えば、明るさが一定で、絞りとシャッター速度を
1段づつ変えた場合の露光の違いはこうです。

@1/250秒:F5.6(橙色のグラフ)を標準に
A絞りを1段絞ってシャッター速度を1段遅くする
(1/125秒:F8 青色のグラフ)
 絞りを通過する光の量(縦軸)は1/2、露光時間は2倍
B絞りを1段開けてシャッター速度を1段速くする
(1/500秒:F4 赤色のグラフ)
 絞りを通過する光の量(縦軸)は2倍、露光時間は1/2

露光量は入射光量の積分値(つまりグラフ部分の面積)
になりますので、どれも同じです。

つまり、@1/250秒:F5.6(橙色のグラフ)が適正露光なら、ABどちらも適正露光になるという意味です。

じゃあ、わざわざ組み合わせを変えるのは何故?変えるととどうなるの?は別のコーナーで(^^)