フラッシュ撮影で被写体の動きを止めてみる

フラッシュの発光時間は短いとはいうものの、同調速度は1/125秒でしかないため、マクロ撮影時は「被写体ブレ」と「手ブレ」の心配があります。
その場合、以前は「ハイスピードシンクロ」と「撮像感度(ISO感度)アップ」で、少しでも速いシャッター速度で撮影しようとしていました。(実際には、マクロの場合は元々自然光が少ないため「ハイスピードシンクロ」の領域にはなりにくいですが)

しかし、発想の転換で、「ISO感度ダウン」してみると結構上手くいくケースが多いことが判りました。
つまり、ISO感度ダウンすることで、フラッシュ光に依存する割合が増え、逆に自然光の割合が減るためにブレた写真になりにくいということです。
下の例は、ISO感度を変えた場合の被写体ブレの有無(目立つかどうか)の作例です。手ブレに対しても同じことが言えます。

HOSOHIRATAABU_3405.JPG - 57,265BYTES
ISO100、F11、1/60秒 自然光の割合が少ないため、実質の露光時間は短い

HIMEHIRATAABU_6511.JPG - 57,114BYTES
ISO800、F11、1/60秒 感度をアップしたため、発光後の露光中の被写体ブレが目立つ

ただし、バックが遠景の場合はフラッシュ光が届きにくくなるので、暗くなってしまう心配もあります。
上の作例の場合は幸いにもバックはすぐ後ろのキャベツの葉だったため、「暗闇にホソヒラタアブが飛んでいる」ような写真にはなりませんでした。
どんな場合でも有効というわけではありませんが、裏技ということで(^^;…