レンズの違いによる表現の違いを生かそう
レンズの違いによる表現の違いというと、「ズームすると遠くのものが大きく写せる」という感覚を持たれている方が多いと思います。
もちろん間違ってはいませんが、焦点距離の違いで、こんな風に写り方が違うということを頭に入れて撮ると、一味違った写真が撮れるかもしれませんよ。
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望遠レンズによる被写体の引き寄せ効果 これは最も一般的な用途でしょうね。
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A 遠近感の調整
これは被写体から離れて望遠(200mm)で撮影したもの。 |
B 広角レンズによるワイド感の強調、望遠レンズによる主題の切り取り 広角レンズを使うことで、手前から遠景までを入れて奥行き感のあるワイドな写真を撮ることが可能です。
また、写したいテーマによっては近景を省略して、主役を切り取ったりすることも可能ですね。 広角(28mm相当)で富士山を背景に、岸壁に寄せる波とテトラポットをメインにしたもの。 中望遠(80mm相当?)で打ち寄せる波を前景にしてテトラポットと富士山の対比をしたもの。 望遠(200mm相当?)でテトラポットと富士山の対比をメインにしたもの。 |
C 望遠レンズによる圧縮効果
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D背景とボケのコントロール
望遠(150mm相当/F4)で背景をぼかして撮ったアザミと、広角(28mm相当/F4)で周囲の環境まで写したショウジョウバカマ(あまり絞ると背景がゴチャゴチャ)
焦点距離と被写体との距離を変えた場合の背景の写り具合の変化をご覧下さい。 150mm相当→375mm相当→600mm相当で撮影し、背景を極力入れないようにしたもの(上の列)と、わざと背景を入れたもの(下の列)を撮ってみました。
上下・左右で比べてみてね
150mm 375mm 600mm |